治療をした歯はもう虫歯にはならないと思われてはいませんか?実際には、虫歯を取り除いても天然の歯が残っている限り、再発する可能性があるため、毎日のケアが必要です。特に銀歯の場合は、硬い素材ゆえに歯との間に隙間ができやすく、内部で虫歯が再発しやすいため注意が必要です。
銀歯を避けるとするならば、選択肢となる素材の一つにセラミックがあります。セラミックのつめ物・かぶせ物であれば、歯との隙間ができにくく、細菌が入り込みにくい構造をしています。見た目も自然で目立たないため、人前で大きな口を開けて笑うことも気にならないでしょう。
銀歯の寿命は3年から5年と言われています。その期間を過ぎると経年劣化のおそれがあります。そのため、長持ちするつめ物・かぶせ物を考えるのであれば、白い素材が良いでしょう。
当院では、白い素材として、セレックを用いた治療を提案しています。セレックは1985年に臨床応用された世界初の歯科用CAD/CAMです。歯のデータに合わせて機械で修復物を削り出すため、短期間での治療が可能です。通常、つめ物・かぶせ物をつくるには、技工所での製作を要するため1週間から10日間かかりますが、セレックであれば院内で完結するため、1日から1週間で治療が終わります。
通常のつめ物・かぶせ物治療では、歯の型取りから技工所での製作、完成までに1週間から10日間ほどかかります。
一方でセレックの場合、歯のスキャンから設計、製作まで院内で完結するため、早ければ受診した当日中に、遅くても1週間で完成します。近く大事なイベントを控えている方や時間をかけたくない方におすすめです。
銀歯の下に虫歯ができていると診断されたことがある方はいらっしゃいませんか?銀歯は素材が硬いため、歯との間に隙間ができ、そこから虫歯が再発しやすいのが原因です。
セレックの場合、セラミックを使用するため、銀歯とは接着の仕方が違います。歯とセラミックがしっかり合わさるため、月日が経ってもあまり隙間ができません。ただし、天然の歯と同様、日々のケアとメンテナンスは忘れずに行いましょう。
通常のセラミックのつめ物・かぶせ物は技工所に発注して製作してもらうものです。一方で、セレックの場合、院内にセラミックブロックを削るミリングマシンがあるため、製作を外部に依頼する必要がありません。また、セラミックの素材もある程度決まっています。
この二つの点で、セレックの費用は従来のセラミック治療よりも安価になります。
金属アレルギーをお持ちの方は銀歯が装着できないなど、使用できる素材に制約があります。しかし、セレックで用いるのはセラミックですので、金属アレルギーの方でも心配なく適用が可能です。
銀歯の場合、金属イオンが身体の中に溶け出る可能性があります。このことがただちに健康被害をもたらさないとしても、より無害な素材が良いという方にはセレックがおすすめです。
従来のセラミック治療では、歯科技工士がつめ物・かぶせ物を製作します。そのため、担当者によって技術力に差があり、仕上がりの品質も変わります。
セレックの場合、工場で製作されたブロックから修復物を削り出すのは機械です。歯のスキャンも、型取りのように上手い・下手があるわけではありません。人の手が加わる工程がより少ないため、仕上がりの品質に差が生まれにくいのがセレックです。
これまでのつめ物・かぶせ物治療では、歯の型取りを行う際に特殊なペースト材料を歯に覆わせて型取りを行っていたため、口内の異物感があり嘔吐反射のある方にはとても敬遠されがちなものでした。 しかし当院ではセレックプライムスキャンによる光学スキャナーを採用しているため、この型取りが不要となり、患者様の負担軽減とスピーディーな口腔内スキャンが可能です。
虫歯を削った後、口腔内スキャナーでお口の中のデータを採ります。数分間のスキャンで歯列がモニターに表示されます。通常は、全顎の型取りはいたしませんが、ケースによっては必要な場合もあります。
コンピュータ上で修復物を設計します。歯の形態や噛み合わせを調整し、理想的な状態にします。
設計した修復物を削り出します。お口に合ったセラミックブロックを選び、データをもとにミリングマシンで加工します。
完成した修復物をお口にセットします。この段階までで、早ければ当日中の対応が可能です。